確たる見通しもなく試したことが、期待以上の実を結んだ

結論から言うと、両方の面接を受け、再度連絡を受けた弁護士と働く光栄に浴した。そうして私は最高の師匠と出会ったのだ。

そこで良い経歴も積むことができた。民事訴訟から各種刑事事件まで、顧客ミーティングはもとより書類作成、証拠調査、裁判所参席など経験しないことはないくらい、あらゆる過程をマンツーマンで学ばせてもらった。

ロースクールの学生が、サマーインターンでこのような実務を直接経験できるケースはめったにないため、いっそう懸命に学んだ。

キム・ユジン(著)、小笠原藤子(訳)『朝イチの「ひとり時間」が人生を変える』(文響社)

それが報われたのか、夏休みが終わってからも引き続きその弁護士と働かせてもらえることになり、この経験をもとにロースクール卒業後、連邦裁判所でまた違う経歴を重ねることができた。

あのとき一緒に仕事をした弁護士は、米国大統領に指名され、米国ジョージア州連邦検事長に就任した。あんなに立派な方と共に働けたということほど光栄なことはなく、今でも大きな誇りとなっている。

みんなが不可能だと言ったことだった。私でさえ、内心ある程度そう思っていた。でも「どっちみちプラスアルファの時間にすることだ」という考えから確たる見通しもなく試したことが、期待以上の実を結んだのだった。

どうせうまくいかない、忙しいという理由であきらめていたら、今とは違う人生を生きていたかもしれない。

最近も私は明け方を利用することを思い出し、挑戦する時間を設けている。もちろん早起きし、新しいことに挑戦するのは骨が折れる。目的地が見えないときも多いだろう。毎回成功を収められるわけではない。

それでもボーナスタイムに失敗したからといって、メインゲームまで失敗するわけではない。残りがどれくらいなのか考えることなく、一歩、二歩、黙々と歩いてふと振り返れば、自分でも気づかないうちに遠くまで来ていたという事実に気づけるに違いない。

そしてこの事実がわかった瞬間、いっそう前進する力が湧いてくるだろう。これがまさに明け方起床の魔法なのだ。

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