多くの成功者はすでに一日を始動
ロースクール卒業後、司法試験に受かるまで裁判所で働きながら、会合メンバーたちとより親しく過ごすことができた。もう学生としてではなく社会人、そして法曹として出勤前に共に集まりコーヒーを飲み、朝食もとりながら多くのことを共有した。
仕事が多く忙しさに追われても良好な関係は途切れず、今でもアドバイスをもらったり、助けを請うたりできる先輩後輩の間柄だ。
このように、明け方には想像以上に多くのことが起きているのだ。世間知らずな私が眠っている間に、ある人は私が望んでいる目標を叶えるために一生懸命勉強し、ある人は私が望んでいる地点にもう到達し、また新しい目標に向かって走りはじめている。
彼らにとって明け方は睡眠時間ではなく、活動時間なのだ。
疲れているからとずっと寝転んでいたら、変化することも、遠くへ行くこともできない。反面、重い体を起こして新しいことに挑戦すれば、想像以上のチャンスが巡ってくる。
そんなとき、しくじったらどうしようと恐れる必要はない。明け方に起きたという事実だけでも他の人々より一歩先にいるからだ。
誰にでも与えられる一日を、どのように使うかは自分の選択次第だ。そしてその決断によって人生は変わる。
夢と目標に果敢に挑戦したいなら明け方起床の実践を
私は韓国で就職するまで、いつだって仕事と勉強を両立してきた。たった一度でも勉強だけに専念したことはなかった。韓国で大学に通っていたときは、キャンパスでアルバイトをし、米国のロースクールに通ったときは、パートタイムで法律事務所に勤務した。
ロースクールを卒業し、司法試験のための勉強に励んだときも裁判所で働いた。もちろん楽にできたわけではなかったが、これらのことを全部やり遂げられた秘訣は、思えば明け方の積極的な時間活用だった。
今の仕事、あるいは自分の専攻と全く無関係なことをしてみたいと思ったことはないだろうか? 趣味の範囲を超え、何かを真剣に始めてみたいと思うことは?
今していることをやめる勇気はないが、適当な時期を見計らっているうちに、絶好のチャンスを逃してしまわないかと心配になるケースがきっとあるはずだ。
このように夢と目標に果敢に挑戦したいのに、家族や職場などの事情を無視できない状況なら、明け方起床の実践をぜひとも勧めたい。
明け方起床で確保できる時間は、人生のボーナスタイムだ。会社の業務や学校の課題のように、この時間に絶対やらなければいけないことなど何もない。
だからこの時間はどんなことをしても失うものは何一つない。つまり明け方は、自分があえてする必要のない、したかったのに無理だと思っていたことをただ実行に移してみる時間なのだ。