質問4:今後、買いの株を教えてください。

Q:僕は松本さんの『今日から始める! 米国株投資超入門』を読んだのですが、これからは米国株が買いだと書かれていました。ウクライナでの戦争などもあり、また状況が変わってきていると思いますが、今後は何を買えばいいのでしょうか?(中村颯斗はやとくん)

マネックスグループCEO松本大さんの回答

A:株主になって企業に働きかけてみて!

米国株は今後こうだとか、日本株はどうだとか、あのセクターが伸びるとか、そういうことを考えるのももちろん大事だとは思いますが、自分が持っている株の値打ちを上げるには別の方法もあるんです。

撮影=岡村智明

企業というのは経営者や社員が日々努力して企業価値を上げようとしている。で、みんながそれを見ていて「いいね」と思えば株価が上がる。だったら、「こういういいことをしたらどうですか?」と企業に直接働きかけて、企業価値を高めるという方法もあるんです。エンゲージメント投資というんですが。

たとえばあなたが、どこかの企業の株を買う。株を持てば株主だから、株主総会にも出られるし、質問もできます。年齢制限はないので、中学生でも大丈夫です。

『プレジデントFamily2023年春号』(プレジデント社)

あなたが、ある飲料メーカーの株主になり、総会で「いま、ペットボトルが川や海を汚しているので、自分たちはそれを拾い集めるボランティアをしています。あなたたちも企業の責任においてペットボトルを回収すべきなのではないでしょうか?」と質問したとします。

中学生がこんな質問をすれば話題になるし、企業も真剣に受け止めるはずです。そして、その会社がよりよいペットボトルの回収方法を考えたり、環境にやさしいペットボトルの開発に成功したりすれば、株価は上がるでしょう。

いろいろな情報を分析したり、専門家の話を聞いて判断したりするだけでなく、自分から作用して、自分の持っている株の価値を高めるということが重要だと思います。

松本CEOの話を聞いて…開成生の感想

▼5000円でいまの世界の縮図がつくれるというのがすごく面白かったです。こういうことを積み重ねていけば、自分自身の好奇心とか行動力につながっていくと思いました。

いま学校で、4人の仲間と一緒に“推し活”をやっています。自分の好きなこととか趣味について発表しあうという活動なんですが、「みんなで同じ方向を向くとすごい力になる」という話も、興味深かったです。(質問3:橘高壮平くん)

▼やっぱり5000円で世界の箱庭がつくれるという話が面白かったです。自分でつくった世界のミニチュアを見て、考えることができるというのはすごく新鮮でした。そのぐらいの額ならお年玉とかを元手に、自分もやってみようと思いました。(質問2:阿久津 豊くん)

▼いま、文化祭の活動をやっていて、自分がまとめ役なんですが、仲間を信じるとか、仲間たちに自分を信じてもらうということがすごく難しいと感じていて、悩んでいます。なので、今日はそのことを質問させていただきました。

信頼関係を築くには、自分をさらけ出し、まずは自分から相手を信頼することが大事なのだということがわかったので、実際にやってみようと思いました。(質問1:岩渕道浩くん)

▼松本さんのお話の中で一番感銘を受けたのは、もともと人が持っている能力というのはそれほど変わらないけど、好奇心とかやる気で、可能性や結果が何倍も変わってくるということです。

「この人すごいな」と思う人がいても、それはもともとの能力の差ではなくて、好奇心ややる気、努力次第でいくらでも高みを目指せることがわかりました。

株にも興味を持っています。まだ、実践はしていませんが、本やネットで勉強しています。

今日のお話の中で、もう一つ面白いなと思ったのは、ただ株を持つだけでなく、自分から企業に働きかけて、それによってその会社が新しい活動を始めるということです。そういう形で企業に自分の思いを伝えることができることを初めて知ったので、ぜひ自分もやってみたいと思います。(質問4:中村颯斗くん)

(構成=田中義厚 撮影=岡村智明)
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