「プチドライブスルー」でコロナ禍を乗り切る

――ちなみに、コロナ禍による影響はいかがでしたか?

【小野寺】当然、お客様の流れはかなり変わりましたが、国が従業員の方に対して手厚い補助をしてくださったので人数調整をすることで乗り切れました。

撮影=プレジデントオンライン編集部
ぶた丼のとん田二代目店主の小野寺洋一さん

コロナ禍に入ってすぐの2020年3月には店内営業を中止し、駐車場でお待ちのお客様にスタッフがテイクアウトの豚丼を届けるという「プチドライブスルー」を考案しました。当時は店を閉める選択をとる飲食店が少なかったことと、あまりないネーミングが功を奏したこともあってか、地元紙の十勝毎日新聞社さんが取り上げてくださいました。こういうときに、地域に支えられていると実感しますね。

美味しいだけではなく、面白いものを作っていきたい

――最後に、今後やっていきたいことを教えてください。

【小野寺】時代に沿った面白いものを作っていきたいですね。

2019年に店に併設するかたちで「とかちチャーム」というテイクアウトコーナーを作り、「とかちードック」というチーズドックや、米粉100%の肉まん「ミーパオ(米包)」、お家で手軽に食べられる「リトルとん田」の販売を始めたことも、その1つです。

「リトルとん田」を作ってまもなくコロナ禍に突入したので、タイミング的には助かりました。現在は「リトルとん田」のEC内製化を進めています。

今まで築いてきた「手間ひまを売る」ことや地元の人に愛される商売はもちろん大切にしつつ、それ以外の部分で時代に沿った面白いものを作っていきたいと思っています。

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