降圧剤だけは、まず先発医薬品の服用を推薦する
現場で一定期間患者さんに投与され、その結果が広く共有されている先発薬に信頼を置いているためだ。もちろんジェネリック薬のメリットについても書いているが、この本の中では「血圧と心臓の薬は先発医薬品から始めよう」と呼びかけている。薬の価格はジェネリックの方が約半値以下なので、長期に服用する場合、負担額に大きな差が出るかもしれない。
しかし降圧剤だけは、まず先発医薬品の服用を推薦すると志賀さんは書いている。その理由は、先発医薬品と後発医薬品では大きく歴史が違うからだ。薬の安全性や安定性を考えると、やはり歴史のある先発医薬品が好ましい。長い間服用するだけに、心臓に関連する薬は価格で決めてはいけないということだ。
自分が服用する薬について信頼できる医師や薬剤師に相談することは必要だが、「医師にしろ、薬剤師にしろ、立場上、ジェネリック薬に関して本音で解説をしてくれるか疑問」と志賀さんは明かす。そして「ネットでも薬の情報は手に入るので、自分でもしっかり情報を得ておくことが必要だ」と強調する。参考にしたい。