「学び」が現役と呼ばれる時間を延ばす

前述のように、年をとっても収入を得ている人たちは、「仕事そのものが面白いから」「自分の知識・能力を生かせるから」を働いている理由に挙げています。

大江英樹、大江加代『定年後夫婦のリアル』(日本実業出版社)

自分の専門が活かせる、得意とする分野、または面白いと感じる分野での仕事であれば、そもそも「好き」なのですから学ぶことに何ら抵抗がなく、その「学び」はある意味、道楽に近いものになります。

「道楽で得た知識」が世の中で役立つとなれば、この楽しい学びを継続する原動力にもなるでしょう。そして、いつしかその専門性に磨きがかかり、頼りにもされます。

そうです。だから、「好き」と思えることを仕事にするのが長く働くうえで実はポイントになるのです。

知恵というのは、「経験や知識の蓄積のなかから、いくつかの概念を結びつけて生み出される発想」です。

学ぶことによって新しい知恵がどんどん生み出され、ますます頼りにされ、高齢になっても現役で居続けることができる、という好循環が生まれます。

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