仕事で人前に出ることの効果

夫は年々服装が派手になっています。

本人いわく、「年を取ってみすぼらしくなっていくので、せめて服装ぐらい明るく派手にして見た目をよくする必要がある」のだそうです。

かつて『人は見た目が9割』という本がベストセラーになりました。本当に9割かどうかはわかりませんが、人の印象が見た目に左右されることはあると思います。

仕事をしていれば人に会う機会が増えます。となると、少しは服装に気をつかわざるを得ません。身なりを整えると自然と姿勢もよくなり、適度な緊張が心に張りも持たせてくれます。今は在宅で画面越しの仕事も増えましたが、それでも、人前に出ざるを得ない環境に身を置くことは、見た目によい作用があります。

洋服を選ぶ女性
写真=iStock.com/maroke
※写真はイメージです

男性が他人の服装について話題にするのかどうかわかりませんが、女性は「それ素敵ね」「とっても似合ってる」など、相手の服装について比較的気軽にポジティブな感想を言い合います。

人間褒められると嬉しいものですから、「より格好よく!」「次はこんなファッションに挑戦しよう!」など、よい意味での欲が出てくるものです。

夫はラジオのレギュラー番組を持っているのですが、相方を務めていただいているキャスターの方は女性ですし、マネー誌の取材や出版関係でお世話になる方も比較的女性が多く、皆さんに褒めていただいているうちに、この10年で随分おしゃれになりました(笑)。

似合う服装は変わってくる

一方の自分はというと、ここ二年間は在宅勤務が多く、服や靴をほとんど買わずに、手元にあるアイテムでしのいでいました。

最近ではリアルで講演する機会が増え、全身の見た目に気をつかわねばならない場面も多くなってきたので、ちょうど今はあれこれ服選びをしている最中です。

ご存じのようにファッションには流行があります。そして、私自身も年齢を重ね、かつての自分とは変化しています。店頭で試着をしてみると、「今を生きる等身大の自分に似合う服装」は、昔とは違ってきていることを実感します。

久しぶりにTPОを踏まえた服選びをしていると脳トレにもなっている気がしました。

見た目を気にすることは、時代の変化を楽しみ、若さを保つ秘訣ひけつなのかもしれません。