人間は“完了したもの”ほど忘れてしまう
ツァイガルニック効果は日常生活でもさまざまなシーンで活用されています。テレビ番組が盛り上がったところで「続きはCMの後で!」といってクライマックスシーンを引き延ばしにします。ネット記事では前半部分は誰でも読めて、後半部分は会員登録しないと読めなくなっている、というものがあります。
途中まで読んだ記事のオチはどうしても知りたくなります。こうして会員登録を増やしているのです。知りたいことが途中で遮断されると、続きが気になってしまうものです。これはお客様に送るメールでも応用できます。
お客様に情報提供する際、途中まで公開し「詳しくお知りになりたい場合はこちらへご返信ください」とするのです。今は情報が溢れています。ただ単に「こんなお役立ち情報があります」ではまったく印象に残りません。ツァイガルニック効果で知ってもらいたいのは「完了したものほど忘れてしまう」ということです。完了したものより、完了しなかったもの方が記憶に残るという心理を活用し、あなたの印象を何倍にもアップさせましょう。
最後まで言わず寸止めで情報を伝えてみる
説明の途中で「この件については最後に詳しく説明します」と言って中断してみる。これでお客様は何倍も興味を持ってくれる。