先生ができること:教室を飛び出す「理由」を考える

学校では、子どもが教室を飛び出してしまったら、担任の先生が声をかけて対処するとともに、その子に「どうして飛び出したのか」を聞き、問題解決をはかることが多いと思います。「教室を飛び出す理由」がわかれば、対応法も見えてきます。まずはそのように対応するのがよいと思います。

教室を飛び出す理由としてよくあるのは、人間関係がちょっとこじれて、子どもに強いストレスがかかっているというパターンです。子どもがストレスでパニックのような状態になり、がまんできずに教室を飛び出していってしまうのです。

例えば「友達にからかわれてイライラした」「先生の発言を聞いて、ちょっと嫌になってしまった」といった理由で、子どもが強いストレスを感じることがあります。その場合、両者で話をして問題を解決できれば、飛び出すことは減っていくでしょう。

そのように「明らかな理由」があれば、対応法も考えやすくなります。しかし、飛び出したときの様子を確認してみても、特に思い当たることがないという場合もあるでしょう。

そのときには、別の理由を考えていく必要があります。

写真=iStock.com/atakan
※写真はイメージです

理由が特に思い当たらない場合に聞くべき質問3パターン

私が「教室を飛び出す」という相談を受けるときにも、理由がはっきりしないことがしばしばあります。そのときには、私は次の3つの理由が当てはまるかどうか、聞くようにしています。

1つ目は「授業の内容がわからない」。その子には内容が難しすぎて、授業に参加できていない。発言や質問もできなくて、やることがなくなってしまっている。

2つ目は「授業の内容に興味が持てない」。好きな授業には集中できるけれど、それ以外の時間は上の空になりやすい。授業と関係のない作業をしてしまうことがある。

3つ目は「衝動に負けてしまう」。先生の話を聞こうとしていても、ふとした瞬間に何かに気をとられて、衝動的に立ち歩いてしまうことがある。

このような理由があるときにも、子どもは立ち歩いたり、フラッと廊下に出ていったりします。上に挙げたような例が思い当たる場合には、人間関係のトラブルとはまた別の対応が必要になります。