だれでも簡単に「報告」することができる

削除を求める最も簡単な方法として、各コメントの報告機能を利用するやり方もあります。

・問題となるコメントにカーソルを置いて右上に三つの点が並んだマークを表示させる。
・右上のマークをクリックして表示される「報告」をクリックする。
・削除を求める理由をYouTubeの「コミュニティ ガイドライン」に照らし合わせて選択して「報告」をクリックする。

という手順で、コメントの削除を求めることができます。

写真=iStock.com/scyther5
※写真はイメージです

ただし、多くの誹謗中傷コメントがされている場合などは、すべてについてコメントから報告することは大変なので、YouTube内の「報告ツール」を使用してガイドライン違反のコメントについて報告する方がよいでしょう。

まとめ
社会的評価を低下させる表現は名誉毀損になる。
コメントの削除依頼はYouTubeの報告機能や「報告ツール」を使おう。

事実に基づかない攻撃は放置しない

Q 誹謗中傷の問題がまだ収まらず、困っています。Bさんという「物申す系YouTuber」が私のコメント欄に悪口を書き込み、やがて、自分の動画内で、私が○○社のステマを行なっていると言い始めました。どう対応すればいいのでしょうか?

A 悪口はひとまず置いておくとしても、ステマだという攻撃は、放置してはおけませんね。これは、名誉毀損を問える可能性があります。

すでにお話ししましたが、もう一度YouTubeの対応を見てみましょう。

「YouTubeヘルプ」へ行き、「YouTubeのポリシー」から「法律に関するポリシー」へ進むと、「名誉毀損」の項があり、「名誉毀損に関する法律は国によって異なりますが、他の人物や会社の評判を傷つけるようなコンテンツは通常これに該当します。名誉毀損の定義は世界中で異なりますが、一般的には、他者の評判を傷つけたり、他者の孤立や疎外を招いたりする事実とは異なる言動のこと」とあります。

ここだけを見ると、「事実とは異なる言動」である場合にしか名誉毀損とならないような書き方ですが、そのあとに、「YouTubeでは名誉毀損を理由とするブロックの手続きをする際に、その地域の法律的な側面も考慮します」とありますので、日本においては、日本の刑法第230条1項に従うというスタンスであることがわかります。