ハイブランドが「似合う人」「似合わない人」

ドキドキしながら迎えたプライベートイベントの当日、モナコで最も華やかなカジノと地中海が一望できるレジデンスの一室に向かいました。

家賃が1カ月5千万円とも言われているそのレジデンスの一室は、ルイ・ヴィトンの家具で美しくしつらえられていました。飾られている花をよく見てみると、ルイ・ヴィトンのレザーで作られています!

部屋のあちらこちらには新作のアイテムや定番商品が置かれ、特別オーダーのハイジュエリーやクロコダイルのバッグがさりげなく、しかし確実な存在感を放ちながら展示されています。

旗艦店などのブティックでは表現しきれないルイ・ヴィトンの世界観に感動した私は、「人生の目的」を決めて生きていくことの大切さを改めて思い知りました。

日本で暮らしていた頃の私は、ハイブランドのアイテムを持っていることが成功者の証だと思い込み、「これだけ高価なアイテムを持てる私には価値がある」という誤った考えを持っていました。「自分は価値のある人間だ」ということを、ハイブランドのアイテムを持つことで必死に示そうとしていたのです。

でも実際には、ハイブランドのアイテムをたくさん持っていれば、その人の価値が上がるというわけではありません。ハイブランドのアイテムを持つ人には価値があって、ファストファッションのアイテムを身につけている人には価値がないなんて、そんなおかしなことはありませんよね。

大切なのは人生の目的に従って選んだものを身につけること

持ち物でその人の価値は決まりません。

持ち物で人生の豊かさが決まるわけでもありません。

ハイジュエリーを身につけていたって、高級車に乗っていたって、ハイブランドの服を着ていたって、人生の目的が明確でなければ、それらはただの「飾り」にすぎません。

大切なのは、人生の目的に従って選んだものを身につけているかどうか。

ハイジュエリーはそのままでも美しいものですが、それにふさわしい人物が身につけると、さらにその輝きを増します。

「あの人ほど、あのジュエリーが似合う人はいないよね」
「あの人って、本当にあの服が似合っているよね」

エミチカ『結局、「手ぶらで生きる女」がうまくいく』(PHP研究所)

人がそのように表現するとき、そこには、持ち主の人柄がにじみ出ています。

お金を得ることは、人生の目的そのものにはなりません。

お金は、人生の目的に従って生きていくための道具にすぎません。

収入が多いか少ないか、ハイブランドを持っているか、お金持ちかいなかで人生の豊かさは決まりません。ハイブランドではなくても、プチプラのお店でもいいのです。

「私はこのブランドの考え方が好きだな」
「ここの店員さんは親身になってくれるから、このお店で買い物がしたいな」

そんな基準で、「たった一つのお気に入りのお店」を決めてみませんか?

人生の目的に従って優先順位を決め、心が満たされる場所を選んでお金を使っていきましょう。それが、次のステージを開くことにつながっていきます。

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