働いても働いてもお金が貯まらないのはなぜか。1万3000人以上を鑑定してきた人気占い師の油井秀允氏は「『お金がないんです』と悩み相談に来る人は、“基本的なこと”を見落としている。靴、財布、座ったときの姿勢などにそれは表れます」という――。

※本稿は、油井秀允『てっとり早く見た目で運がよくなる本』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。

1000円札
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「人気占い師と言っても、そういう靴を履くんですね」

「金運がないから」と嘆いている人は、単純なことができていなくて金運を逃しているだけかもしれません。

金運を引き寄せるアイテムは身近なところにあります。その一つが、毎日、履いている靴です。

実は私、相談者に「見た目が大事」「足元の見た目は靴から整える」とお伝えしておきながら、自分が全く実践できていない時期がありました。

占い師になって10年目くらいの頃、当時、予約は途切れないものの、売上は頭打ちになっていました。状況を改善しなければ、と悩んでもいました。

そんな時、建設業界で成功している30代半ばの若手経営者が相談にやってきたのです。でも、「相談は特にない」と言います。

「どういうことだろう?」と思って話を聞いてみると、「経営者仲間から油井さんは『当たる』と聞いたので、どんな人かと思って来ました。しかし、人気占い師と言っても、そういう靴を履くんですね」と言うのです。

かかとを踏みつけたボロボロのスニーカー

その時、私が履いていたのは何年も履き続けていたスニーカー。事務所で鑑定する時は、かかとを踏みつけたままのスニーカーを、スリッパ代わりに履いていました。

「見た目が大事」と言いながら、自分は楽さを選んでいたのです。

「油井さん、もっといい靴を履かないと金運は上がらないよ」

自分より年下の経営者から占い師のようなアドバイスをもらい、内心、面白くありませんでした。それに金運を左右する重要アイテムは財布で、「靴を変えたくらいでは……」という思い込みもあったのです。

しかし、明らかに彼は経済的に成功しています。そこで、試しに古いスニーカーを処分して新しい靴を買い、履いてみました。

すると、明らかに相談に来る人が変わってきたのです。

口コミでやってくる人が増え、相談内容もビジネスに関するものが増加。売上も伸びていきました。

「足元が大事だよ」と言いつつ、自分自身がケアしていなかった私は、そこから「金運」に関する視点も改めていったのです。