ルイ・ヴィトンでの買い物を続けて届いた招待状

そんな「信頼関係」の上に成り立つ安心安全な暮らしを組み立てる方法の一つが、「買い物は、自分の気に入った『たった一つのお店』を選んで買い続ける」というお金の使い方だったのです。

そのアドバイスの真意がわかってからは、私は浮気心を自制して、「たった一つのお店」で買い物をしていこうと心に決めました。

たとえば、ハイブランドを一つ選ぶとしたら、ルイ・ヴィトンにしようと決めました。デザイン、素材、ブランドの精神や歴史、ポリシー、そこに込められた意味などのすべてに魅了され、心からリスペクトしている大好きなブランドだったからです。

ストックホルム、スウェーデン - 2012年2月20日:買い物客とルイヴィトンショップ。夕方、中の暖かい黄色の光。素敵な表示ウィンドウ。
写真=iStock.com/olaser
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そして、モナコのルイ・ヴィトンを何度も利用し、ライフスタイリングを相談していくうちに、その店のゼネラルマネージャーと親しくなっていきました。

するとある日、私が住むモナコのメゾンに、一通の招待状が届きました。

それは、そう簡単には入居できない豪華なレジデンスで開催される、ルイ・ヴィトンのプライベートイベントへの招待状でした。

店の特別顧客として認められた

私がヴィトンで使う金額は、モナコに住む大富豪と比べたら、ほんのわずかなものだったでしょう。それでもこの街に暮らしながら、少しずつ少しずつ買い物を続けていくうちに、お店の「特別顧客」として認めてもらえたのです。

「限られた人にしか届かない」とうわさされていた招待状が、自分のメゾンのポストに入っているのを見つけたとき、私は飛び上がるほどの嬉しさを感じました!

大富豪のアドバイスに従ってお金の使い方を変えてみたら、嬉しくてめまいがするほどの素晴らしいステージの扉が開いたのです。