私自身も肩こりに悩んでいた

実は私も肩こりに悩み、専門を方向転換しました

こうして皆さんに、肩こりの危険性と改善法をお伝えしている私自身が、以前はひどい肩こりの持ち主でした。「肩甲骨はがし」を考案した今でこそ、重症化する前にセルフケアできるようになりましたが、本気で勉強をし始めた高校生~医学生の頃はずいぶん肩こりに悩まされました。

机に向かっても肩が痛くて集中力が続かないのです。それでも若さゆえの根性で、勉強しまくっていましたが……。

医学部を卒業し専攻を考えるにあたってこの生活をずっと続けるのは無理だと考えました。一日中座って医学書や論文を読むのが仕事になったら体が本当にダメになるという危機感から内科を諦め、体を動かせたら少しは楽なのではないか、と思い整形外科に方向転換したのです。

もちろん外科でも長時間同じ姿勢でオペをすることがあるのですが、腰や体の位置を変えるので座って文字を見続けるよりは楽です。それをストレスと感じない人が内科の医師になるのでしょうね。好きなことだったら乗り切れるのかもしれません。

遠藤健司『完全版 自律神経が整う 肩甲骨はがし』(幻冬舎)

余談ですが、いつもどこか体を動かしていたいタイプの私の受験勉強方法を紹介します。じっと座って教科書を読んでいるのが苦痛だったので、動きながら勉強する工夫をしていました。中でも効果的に思えたのは教科書に書いてあることをメモ帳に書いて、そのメモ帳を見ながら歩く、という勉強法です。記憶力も向上したような気がします。浪人生の時は、深夜まで勉強してから爆睡して、朝起きてもだるくてやる気にならないので、そのままバッティングセンターに。何球か打つと少しずつ体の調子がよくなって頭も冴えてくるので、それを勉強前の準備運動にしていたこともありました。

目標があって長時間の勉強をしている人、デスクワークの人たちは、よかったら参考にしてみてくださいね。

そんなこんなで私は整形外科医になり、肩甲骨の重要性を知ったことで、ようやく万年肩こりから解放されました。その秘訣を『完全版 自律神経が整う 肩甲骨はがし』(幻冬舎)であまさずお伝えしたいと思います。

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