夫妻そろって工事現場に何度も足を運び…

宮内庁は、改修工事が遅れた理由を3つ挙げている。新型コロナの影響で2カ月ほど工事が中断されたこと、密を避けるために作業員の数を減らしたため作業が遅れたこと、世界的な物流の混乱により建築資材などが調達できなかったことだ。

だが、工期が延長されたのは別の理由もあるというのである。

「秋篠宮ご夫妻は今回の改修工事に、強い意気込みをお持ちでした。お二人で工事現場に何度もいらっしゃり、進捗状況も逐次確認されていたのです。

悠仁さまの16歳のお誕生日には、秋篠宮ご一家が2種類の稲を栽培されていることが公表されましたが、その水田には改修工事で出た赤土を利用しているそうです。ご夫妻が工事現場で思いつかれたのでしょう」(宮内庁関係者)

工事の進行具合を秋篠宮夫妻が自分の目で確かめ、その都度、思いついたことを現場に伝えるというのは、われわれ庶民でも家を建てるときにはやることだ。

だが、それだけではないという。改修工事関係者たちを戦々恐々とさせていたのは、秋篠宮夫妻の“予算無視”ともいえる「注文」だったというのだ。

大理石は「イタリア産が好ましい」

「“もっと金(きん)を使用してほしい”という注文があり、関係者たちを驚かせていました。

さらに彼らに不満を抱かせたのが、国産の資材で間に合うものでも、海外からの資材調達を求める指示があったことでした。

具体的な例でいえば大理石については、“イタリア産が好ましい”という要望があったそうです」(同)

イタリアは大理石の名産地として世界的に有名だが、輸送費もかかるからかなり高額なものになっただろう。

秋篠宮家に近い人物によれば、紀子さんは使った用紙の裏をメモにするなど倹約家で知られており、今回の改修工事でも建築材料の新規調達をやめて既存のものを再利用したり、新規調達する場合も特注をやめて既製品に変更したりなどの工夫を凝らしたというのだが、

「秋篠宮邸は海外要人の接遇にも使用される“公室部分”があります。ご夫妻は“賓客に不快な思いを与えたくない”という使命感から、そうしたスペースの内装には費用をかけられたのでしょう。一般的な基準よりトイレがかなり多く設置されたそうですが、それもお気遣いの一環なのだと思います」(秋篠宮家に近い人物)

9月30日に明らかにされた工費は全体で約34億6600万円。建物に約26億円、庭園工事や赤坂東邸との連結工事などが含まれているそうだ。

宮内庁管理部は「秋篠宮さまは必要最小限の予算で改修するべきとお考えだった」と説明しているが、急激な物価高で苦しんでいる庶民たちを納得させるのは容易ではないだろう。