方言は“中国版関西弁”のような感じ

四川省には「茶館文化」があります。

「茶館是个小成都、成都是个大茶館(茶館は縮小された成都であり、成都は拡大された茶館である)」という言い方があるほどです。茶館の数はすごく多くて、わたしの実家の前の道路にも4、5軒ありました。

茶館といっても、お茶を飲むのが目的とは言い難く、メインはやはり麻雀です。付け加えるとすれば、雑談や商談、耳かきなどですね。成都には観光客向けの茶館もありますが、地元の人たちとしては、茶館は麻雀などをする場所という意識をもっています。

四川省の方言は、イメージとしては関西弁に近く、話しているだけでお笑い的なニュアンスが感じられるようです。

その特性を生かして、アメリカのアニメの四川語バージョンなどをつくって、よりコミカルな味を出そうとしているようです。

「パンダだらけの動物園」がとにかくかわいい

四川省はジャイアントパンダの生息地としても知られています。

野生のジャイアントパンダがいるのは四川省、陝西省、甘粛省だけで、四川省がいちばん多いので“パンダの故郷”とも言われています。

写真=iStock.com/dangdumrong
※写真はイメージです

四川省にはジャイアントパンダの繁殖・保護センターが3か所あります。そのなかでも、成都のジャイアントパンダ保護研究センターの規模が大きく、200頭くらいのパンダがいます。研究施設のような名称ですが、パンダだらけの動物園のようなものです。

わたしはこの施設で生後1カ月ぐらいのパンダを見ることができました。ぬいぐるみのようなパンダが20~30頭くらい並んでいて、ものすごくかわいかった!

繁殖が難しいので、常に赤ちゃんパンダが見られるわけではないのですが、行ったことがある人はみんな大満足しています。観光には超おススメです。

成都の西南にある峨眉がび山と、そこからあまり離れていないところにある楽山らくさん大仏は、合わせて世界遺産に登録されています。