「すきま時間だから勉強しよう」は危険

「すきま時間」とは授業の合間や、電車で移動中のときなど、「何かと何かの合間にあるちょっとした時間」のことを指します。学校の先生などから、この「すきま時間」をどんどん勉強に活用しなさいと言われた人はきっと多いのではないでしょうか。

実際、電車に乗っていると、単語帳を開いている高校生や、参考書と赤シートを持っている受験生らしき人を見かけます。頑張っていて大変結構なんですが、僕個人としては、「すきま時間」での勉強は反対派です。

写真=iStock.com/RyanKing999
※写真はイメージです

なぜなら、僕はすきま時間を「自由時間」だと捉えているから。せっかくのリラックスタイムなのに、そこで単語帳を開いてしまったら、もうそれは「勉強時間」になってしまいますよね。

この「すきま時間“だから”勉強しておけばいいや」という感覚は危ないです。これをしていると、1日中勉強している感覚にもなりますし、気が休まるときがなくなってしまいます。

集中せずに参考書を開くぐらいなら気を休める時間に

「周りのみんなが勉強してるから」「先生に言われたからなんとなく」……そんな理由で集中できるはずもありません。電車の中ですから、雑音もあるし乗り換えを気にしなくてはいけないし、家ほど真剣に取り組めないと思います。

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この、特に集中せず単語帳をただ開いてるだけ、というのがいちばん時間の使い方としてもったいないのです。

ですから、僕は浪人時代に予備校に到着するまでの移動中には、絶対参考書を開くことはありませんでした。今から振り返ると、YouTubeを見たり音楽を聴いたりと、遊んでばかりだったように思います。周りの友人たちから「あいつは受験生なのにやる気がないのか?」なんて思われていても不思議ではありません。

本来の意味の「すきま時間」は「物事と物事の間にある時間」です。音楽を聴いたり、寝たり、自分の好きなように使っていいはず。無理して勉強しなくても、この時間で心を休めたいならそうすればいいんです。

ただ、すきま時間に勉強しておかないと、勉強している人とはそのぶん差がついてしまうのも確か。たとえ10分程度でも、英単語のひとつやふたつくらいは覚えられるはずですからね。これで焦ってしまうようであれば、もちろん「すきま時間勉強法」を実践して損はないと思います。「すきま時間」の使い方は、後悔がないよう自分で考え、自分で決めましょう。

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