「国際社会では教団と同一視されることはない」

——いくら国連に認められているとはいえ、教団との活動と関係がないという根拠にはなりません。宗教指導者の影響力を強めるために設立した団体ならば、やはり「旧統一教会のフロント組織」だと指摘されてもしょうがない部分があるのではないでしょうか?

【梶栗】確かに、日本国内ではそのような見方をされる人もいらっしゃるでしょうが、国際社会では教団の活動と同一視されることはありません。各国の政治リーダーも、UPFの活動を純粋に評価したうえで、参加・賛同をいただいております。

例えば、安倍元首相がビデオメッセージを送ってくださったイベントについて、一部のマスコミでは教団を称賛するようなイベントだと誤解を与えるような報道をしていますが、あれは「シンクタンク2022」というUPF主催のオンライン国際会議です。朝鮮半島の平和がどうすれば実現できるのかというテーマで1年間にわたって世界で議論を続けて、各国の政治リーダーや有識者を招いた国際会議の一環として行われたのです。

例えば今年2月に行われた会合では、カンボジアのフン・セン首相と第8代国連事務総長の潘基文氏が共同で組織委員長を務めてくださって、お二人の連名で、世界中のVIPにこのイベントへの参加が呼びかけられました。

このイベントはオンラインとオフラインを合わせて行われましたが、カナダの28代首相だったスティーブン・ジョセフ・ハーパー氏、アメリカの副大統領だったマイク・ペンス氏、国務長官だったマイク・ポンペオ氏、国防長官だったマーク・エスパー氏、さらにはポルトガル首相、欧州委員会委員長を歴任した、ジョゼ・マヌエル・ドゥラン・バローゾ氏らが実際に韓国を訪問して行事に参加してくれました。

これらの世界的な政治リーダーたちがUPFのイベントに参加しても、「旧統一教会とズブズブの関係」などと批判されることはありません。みなご自身の政治信条に基づいて、UPFの取り組みを評価、賛同をして参加をしてくれただけなのです。