休み明けの出勤で気をつけること

休み取得は決まりごととは言え、休んだことで周囲の人が仕事をカバーするなど多少なりとも負担がかかっています。休暇明けにはその間に勤務されていた方々へ「おかげさまでゆっくりと休むことができました」というごあいさつは忘れずに。

特に上司へは、休暇を終えて無事に出社したことの報告を兼ねて、「おはようございます。今日からまたよろしくお願いします」と朝一であいさつをしましょう。

特に、まだ夏休みを取っていない人には、先に休みを取らせてもらったことに対するお礼を伝え、「ありがとうございました。何か変わりはありませんでしたか? サポートに入っていただき忙しくありませんでしたか?」と尋ねてみましょう。

休暇明けに出社した際のこうしたちょっとした心遣いが、その後のコミュニケーションを円滑にします。

これは、有給休暇を取るときでも同様です。有給休暇取得は正当な権利とはいえ、少なからず休暇中は、仕事をカバーしてくれています。もし逆の立場で同僚が休暇明けで出勤してきた際、何事もなかったような顔をされたら決して良い気はしないと思います。

特に、最近は少数先鋭の組織体制でギリギリの人数で業務を回している職場も増えていて、一人抜けるだけでもけっこう負担がかかることになります。長期休暇で周囲に仕事をフォローしてもらった場合には、必ずお礼を伝えて良い職場環境をつくりたいですね。

休暇明けの会話で気をつけるべきこと

休暇明けに出社をした時に気になることとして、職場で、どの程度、休暇中のプライベートな話題について触れたらいいのか……という声を耳にします。そこで、2つのパターンについて考えてみましょう。

・まだ夏休暇を取っていない人から「楽しかった?」と聞かれた場合

休暇明けに出社をして「楽しかった?」と聞かれた場合、「いやあ、海が透明で料理もおいしくて!」といきなりテンション高く話し始めるのはNGです。

「楽しかった?」は、あいさつ代わりのつもり、という場合もあります。相手によっては、長期休暇をとれなかったり、旅行を控える事情があったりすると、悪気はなくても嫌味に聞こえてしまうかもしれません。

そこで、まずは、「はい、おかげさまでいい夏休みでした。ありがとうございます」と答えてから「○○さんは、夏休みはいつですか?」と尋ねてみましょう。夏休みの話題に興味がありそうなら話を膨らませる、単なるあいさつモードなら手短に切り上げるなど、相手の様子に合わせると失敗しません。