本来ならば感動的な別れのシーンだが…
涙でくしゃくしゃになった卒業生たちと握手やハグで別れを告げることになる。新型コロナの時は、残念だが、みなでそれを我慢していた。そして正門のところに整列した卒業生に対して応援団リーダー部のエールがあったあとに、「帽振れ」の合図で最後の別れとなる(写真)。毎年のことだが、感動的なシーンだ。
なお、一律ではないが、卒業の100日前には百日祭と呼ばれる行事が学生の間で実施される。卒業する4学年を囲んで大隊ごとなどで行われ、基本的には4学年に感謝する催しで、いろいろな出し物があるが、特に人気なのは動画放映で、4学年の誰かがドッキリカメラにはまったようなシーンでは皆が爆笑する。
また、卒業式の前日、今は静かに過ごすように指導されているが、かつてはもう処罰はないと思った4学年が暴れ散らかし、下級生は卒業リンチと称して4学年に襲いかかるなど、「無法地帯」と化していた時期もあったという。