本人に自覚がない場合は家族が勧めて
・苦しそうないびき
・激しいいびき
・いびきがしばらく止まり、大きな音とともに再開する
全てのいびきが危険というわけではありませんが、ご家族に上記のようないびきが習慣的に続く方がいる場合には、専門の医療機関への相談を勧めていただくのがよいでしょう。
ただ、本人に自覚がない場合には、受診につなげることが難しい場合もあります。SASなのにいびきなどの自覚症状がなく、寝つきが良いために自身が睡眠中に無呼吸になっているとは思いもよらなかったという方もいらっしゃいます。このようなケースでは、ご家族が粘り強く受診を勧奨することが肝心となります。
最近ではスマホアプリなどで、いびきを自動的に録音したり、SASの疑いをチェックできたりするものも登場しています。アプリを利用して自身の状況を客観的に捉えてもらうことも有効だと思います。
SASは、睡眠外来やSAS外来、循環器科、耳鼻咽喉科、内科、呼吸器内科などで検査が可能ですが、事前にホームページなどでSASの診療が可能であることを確認しておくとよいでしょう。治療をする場合には定期的な通院が必要になりますので、お近くの医療機関をお選びいただくことをおすすめします。
睡眠時無呼吸症候群は自覚しづらい病気である一方、無呼吸状態の体への負担は多大です。放置すると、数年後には重大な疾患を招く恐れがある怖い病気であることを認識し、疑いのある場合には早期の受診をしていただければと思います。