貯まらない人は「レジャー食費」が増えがち

食費という言葉に含むものは家庭によって範囲が異なる。自炊用の食品だけでなく、外食もアルコールも、またカフェのお茶もすべて「食費」という人もいる。特に、コロナ以降は外食が減ったこともあり、その代わりにデリバリーやお取り寄せなど、楽しみ目的の「レジャー食費」が増えた。冷蔵庫がパンパンという人の中には、こうしたお取り寄せ食品が所狭しと入っていることが多いのではないか。

また、「珍しいから」「はやっていると聞いて」「ちょっと試してみたい」という理由で買った食品が冷蔵庫を占拠している人も気を付けたい。これも「レジャー食費」の仲間だ。

輸入食材店でパッケージに惹かれて買ってみたパスタソース、「これを使うと本場の味に」という触れ込みのエスニック調味料や○○の素。食べるラー油などの瓶詰めに万能だれ……。これらは一つずつがそこまで高額ではないために、つい手が伸びてしまう。むろんちゃんと使い切れればいいが、使いかけのまま冷蔵庫に死蔵されているものが多いなら、無駄遣いの原因になっている。

お取り寄せ食材もエスニック食材も、適量ならいいだろう。でも、これは食費というより、あってもなくてもいい、レジャー代わりのお楽しみ支出だ。しかも、収入があるために、歯止めなく使ってしまう。冷蔵庫の中に、必要な食品より、あってもなくてもいい食品が多い家は、「レジャー食費ビンボー」予備軍といえるだろう。

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ご褒美スイーツが必ず入っている冷蔵庫

高収入なのに貯まらない人は、収入が上がるにつれて支出のラインも上げてしまうことが多い。稼いだ分だけ、ちょっといいもの、高めなものを選ぶようになる。そもそも収入が高い会社に勤めているなら、同僚も同じ収入ラインのため一緒に行くランチの金額も上がっていく。また、食品を買うスーパーの選び方も変わってくる。冷蔵庫に高級スーパーで買った総菜が必ず入っているとすれば、すでに価格ラインはそれだけ上がっている証拠だ。気軽に買った総菜でも一品500~600円はする。一般的なスーパーだと半額くらいで買えるのだが。

また、仕事が忙しいキャリア女性にとって、「頑張った自分へのご褒美」は欠かせない。デパ地下のキラキラしたデザートや、行列のできる店の人気スイーツは、見ているだけでワクワクする。こうした食品は、本来は嗜好品だ。自分の気分をアゲてくれる、うるおい支出といってもいい。

しかし、モノには程度がある。嗜好品は金額をかけるときりがないうえ、「ちょっと贅沢」なものを選びがちだ。普段買わないものを買うからこそのご褒美なのだから。そのはずなのに毎日のように「ご褒美スイーツ」が入っている冷蔵庫は、浪費家の冷蔵庫と言っていいだろう。