「富」より重要な「男性の特性」
君が得るべき富について、ひとつ落とし穴がある。女性は、富そのものよりも、富が示す男性の特性を重視するということだ。
経済的な成功は、身体の健康、心の健康、勤勉に働くための意志力を強力に示す。専門的なキャリアや実業家としての成功には、知性や心の広さ、創造性が必要だし、同僚や顧客から搾取されることなくうまくやっていくには、人当たりのよさと自己主張の強さの正しいバランスが求められる。
多くの素敵な女性は、BMWを車として見ず、肩書としての管理職を重視せず、高層階のマンションを生活スペースとしては気にしない。それらを、うちに秘めたもののシグナルとして捉えるのだ。
つまり、君の持ちものは「うわべだけの」ステイタスシンボルではなく、君が女性を大切にし、子どもを育て、失敗から立ち直るために必要な特性をもっていることの物質的な証明なのだ。
「宝くじで100億円男」と「10億円企業の経営者」
ある女性がふたりの男性から言い寄られているとする。ひとりはアルバイトでスクールバスの運転手をしていたときに宝くじで100億円を当てた。もうひとりは、ゼロから会社を立ち上げ、いまでは10人の従業員と何千人もの顧客を抱え、10億円の価値がある。
つき合って永遠の愛を誓いたいと思うのはどちらだろうか?
複数の研究で、多くの女性が「実業家」を選ぶことが示されている。知性や勤勉さといった特性が事業の成功に直接関わっているからだ。宝くじを当てるのはただのまぐれだ。
ある一定の基準額(アメリカなら年収500万円ほど)を稼げるようになり、無駄遣いをしなければ、十分な資産をもっているといえるだろう。そんな君なら一緒に暮らしても経済的なお荷物になる心配はないと女性は確信する。
金持ちであることは物質的な証拠を見せるのに必須ではない。実際、書面上ではお金をもっていても、それを魅力的でわくわくするような生活に変えなければ興ざめだ。