けんすうが明かす、ひろゆきの弱点

——けんすうさんが知っている、ひろゆきさんの弱点はありますか?

【けんすう】ひろゆきさんが苦手なのかなと思うのは、未来予測系ですかね。他のサービスだと高い精度で将来性を予想できるのに、自分のサービスに対しては低く見積もりますよね。

2001年頃のインタビューで、「2ちゃんねるなんて、あと2、3年で人気がなくなりますよ」と言っていたり。ニコニコ動画の有料化の時も、「こんなものに500円払う人はいない」と言っていましたよね。

他のサービスに比べて、自分のことに関しては低く見積もっていると思ったんですが、どうですか?

【ひろゆき】自分のサービスだと、想定するユーザー層を、僕を基準にして考えてしまうんですよね。僕が面白いと思ったものを基準にするんですけど、そうすると「自分なら、これにお金は絶対払わないよな」となる。たとえば、動画配信サービスとかでも、「友達のアカウントを使えばタダで見られるよね」と思ってしまうので。払わなくていいモノにお金を払うことは、自分基準だと「ないな」となるんです。

撮影=松永学
2022年1月パリにて。

5秒にお金を払うだけの価値はあるのか

【けんすう】それは、「月1000円がもったいないから」なんですか?

【ひろゆき】だって、お金を払わなくても見れるからね。4人ぐらいまで見られるようになっているんだから。あれはシェアするためでしょ?

【けんすう】ある程度よしとしているとは聞きますね。

【ひろゆき】一人も友達がいない人がお金を払ってるんだろうな、と(笑)。

たとえば、YouTubeプレミアムは、お金を払うと広告が出なくなるだけでしょ。だったら数秒、我慢すればいいだけですからね。数秒にそれだけの価値のある人が、どれだけいるのかと。

【けんすう】言い方はすごいですけど、なるほど。

【ひろゆき】5秒待つ間に他のことをやればいいだけなので、5秒にお金を払う感覚がわからなくて。

【けんすう】自販機でジュースを買ったことが、今までに10回くらいしかないとも言っていましたよね?

【ひろゆき】コンビニに行けばもっと量が多い飲み物が売っているし、家に帰ればもっと安く済むからね。

【けんすう】会社とかに無料の自販機あると、めちゃくちゃ飲むんですよね、ひろゆきさん。しかも、一番高そうなイチゴミルクとかを。

【ひろゆき】グーグルに行った時は10本くらい飲んで、驚かれました。