世間体を気にした“奇策”が裏目に
そうならば、筑附高のような倍率4倍といわれる難関高校でなくてもよかったと思うのだが、秋篠宮夫妻は以前から息子を筑附高へ入れようと考えていたと週刊文春は指摘している。
悠仁さんが小学校卒業にあたって、提携校制度で筑附中への入学が検討されていたという。だが、当時、姉の眞子さんと小室圭さんの結婚問題が世間をにぎわしていた。その後、小室圭さんはアメリカ・フォーダム大学へ留学したが、大学はHPで小室さんのことを「プリンセス・マコのフィアンセ」と紹介し、破格の奨学金を支給した。そのため「皇室の立場を利用して特別扱いを受けている」という批判が巻き起こったため、秋篠宮夫妻は筑附中への進学を断念して、環境が気に入っていたお茶の水中へ進学させたというのである。
皇室というのは、そこまで「世間体」を気にするものなのか。だが、今回の高校受験“騒動”を見ていると、世間体を気にし過ぎて“奇策”を講じたため、秋篠宮家に対する世間の目をより厳しいものにしてしまったのではないだろうか。
「正直、不公平感はありますね」
皇室という特権を利用して合格したのだといわれないために、事前に数々の布石を打っていた。「悠仁さまは熱心に勉強しており、全科目が優秀だそうです」(秋篠宮家関係者)、秋篠宮も昨年末ごろ、周囲に、「本当に一生懸命勉強している。成績も良いらしい」と周囲に語っていたという。
しかし、いくら優秀でも難関校を受験するのに、滑り止めを一校も受けないというのは不自然である。
週刊新潮(2月24日号)で受験生の一人が「僕の併願校は開成です」と語り、続けて、「(悠仁さんの受験は)試験が終わった後、親と電話して知りました。合格はほぼ明らかなのに、一応受けたのかな、って……。正直、不公平感はありますね」と感想を漏らしている。
女性セブン(3月3日号)で、隣接する筑附中の受験を終えたお茶の水小の子どもの保護者が、
「筑附中と、別の私立中に合格しましたが、私立中への進学に決めました。筑波には魅力を感じていましたが、同じ敷地内にある高校に悠仁さまがいらっしゃるとなると、将来中学校の行事にも影響が出る気がしたんです。子供が成長する姿は、いまを逃したらもう見ることはできません。貴重な機会を、余計な制約のせいでみすみすみ逃したくなかったんです」
と語っている。悠仁さんには気の毒だが、筑附高入学の波紋は、これからも広がり続けるかもしれない。