Step1では、まず、相手の意見を簡潔に復唱し、受け止めたことをアピールします。「確かに●●というご意見は、すごくわかります」のようなフレーズです。いきなり反対意見を出さないことが、反対意見を通す上で、実は非常に重要です。

なぜなら、相手の意見を真っ向から全否定をするような話し出しでは誰にも聞く耳を持ってもらえないからです。たとえ自身の反対意見が正論であったとしても、相手に心の扉を閉ざされないような入り方を心がけます。

Step2では、「しかし」や「だけど」のように逆接ではなく、「その上で」や「だからこそ」のように、順接で表現することが重要です。「その上で、●●の中で▲▲とおっしゃっていた部分についてのみ、私には別の考えがあります」のようなフレーズです。

「反対に」や「逆に」のような逆接のワードは、相手のメンタルブロック(心の壁)を作ってしまう可能性があるためです。こういったワードはあえて使わないようにします。

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「一部」の意見が合わないことを示す

また、相手の意見や主張の「全体」ではなく、その「一部」に自分は別の考えを持っていることを示唆します。ポイントは、対立するのが部分的であることをアピールすることです。

具体的には、「実は、●●の中で▲▲とおっしゃっていた部分についてのみ、私には別の考えがあります」のようなフレーズを使い、あくまで「部分」についてだけ物申すというスタンスをアピールするのです。

Step3で、やっと反対意見を提示します。「その考えというのは、■■というものです」のようなフレーズです。ポイントは、単に反論や異論を唱えるだけでなく、議論であれば代替案も提示することが望ましいでしょう。

Step4では、「なぜなら、……という事実があるのです」のようなフレーズで、反対意見を唱えた理由を述べます。ここは説得力を高め、かつ相手の反論を防ぐために、事実ベースで根拠やデータを示すことが重要となります。

イメージを持ってもらうために、この組み立て方を使った反対意見の具体例を紹介します。