川田裕美アナウンサーが「引き継ぎ」でやっていたこと

最後にご紹介したいのが、第20位の『ゆるめる準備』。

川田裕美『ゆるめる準備』(朝日新聞出版)

「情報ライブ ミヤネ屋」など、数々の人気情報番組でアシスタントを務めてきた川田裕美アナウンサー。本書はそんな川田アナが15年間のアナウンサー生活を通して経験した多彩な知見やエピソードが詰まった一冊です。

例えば「前任者を徹底的にコピーする」というアドバイス。川田アナは『情報ライブ ミヤネ屋』でアシスタントMCを引き継ぐ際、前任の森若佐紀子アナウンサーに2週間べったり張りつき、森若アナの動きをすべてメモし、打ち合わせや着替えのタイミングなどもすべて確認したのだといいます。

逆に自身が読売テレビを退社するときは、後任に引き継ぐ立場に。そこでわかったのは、聞かれる立場からすると、根掘り葉掘り質問してくれた方が安心できるということでした。その経験から本書では、「誰かから仕事を引き継ぐときは、躊躇ちゅうちょせず徹底的にヒアリングしよう」とアドバイスしています。

マスコミ業界のみならず、あらゆる組織や場面で応用できるヒントが詰まった本書。仕事や人生に悩むビジネスパーソンに読んでほしい一冊です。

今月も、マネジメントから説明術、読書法まで、幅広いジャンルの本がランクイン。ほかにも、先月第19位だった『早く読めて、忘れない、思考力が深まる 「紙1枚!」読書法』が第7位、先月第1位だった『面倒くさがりの自分がおもしろいほどやる気になる本』が第9位と、引き続き多くの方に読まれています。来月はどのような本が多く読まれるのか、引き続きチェックしてまいります。

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