不用品9「ハンガー」
クローゼットがぎゅうぎゅうになってしまうのは、空間に対する洋服の総量がオーバーしているからに他なりません。では、「適量」とはどのくらい?
私はハンガーで洋服の総量規制をしています。
クローゼットの中に新しい洋服を入れるためには、まず古い洋服を捨てなければなりません。
断捨離の原則は「捨」が優先。1イン、1アウトでは甘い。1アウト、1インが鉄則です。空間に対する総量規制。時間に対する総量規制。
その「総量」「適量」を目に見える形で教えてくれるのがハンガーです。適度な「間」をとってクローゼットの中で洋服が気持ちよさそうにある、そんな状態を目指します。
朝、クローゼットから洋服をとりだしたら、空いたハンガーは1か所にまとめておきます。そうすると、空間にあと何枚分の余裕があるかがクリアになります。ハンガーは洋服と洋服の間に埋もれがちですが、救いだしてくださいね。
さらにハンガーは、それじたいのデザインにもこだわりたいもの。数を揃えればいいわけではありません。色とりどり、形もまちまち、統一感なしでは、美しいクローゼットにはなりえません。今まで私は洗濯屋さんの黒いハンガーで統一していましたが、最近ようやく心躍るハンガーとの出会いがありました。
不用品10「トリセツ」
トリセツ=取扱説明書。家電やデジタル機器を買えばついてくる、「とりあえずとっておく」の代表格です。
トリセツは超・他人軸。トリセツは思考を奪います。
現場で私が遭遇するのは、家電などの本体がすでにないケース。本体は役目が終わっているのにトリセツだけ残っている。要するにトリセツは必要ない、活用しないという事実があります。
でも義務的にとっておくのです。「これはとっておかなくてはならないモノ」という完全なトリセツ軸に陥ってしまうのです。
実際、家電が動かなくなったとき、トリセツを引っ張りだしてきて直した経験はあるでしょうか。トリセツを「活用できる・できない」と言うことがありますが、それは自分の能力の問題だと思っていませんか。
そうではありません。肝心なのは、自分がトリセツを「活用するか・しないか」です。能力の問題ではなく、行動するしかないです。
「片づけられない」「捨てられない」という言葉も同じです。片づけていないだけ、捨てていないだけなのです。
トリセツ軸から自分軸へ。主導権を取り戻しましょう。