不用品5「台ふき」

台ふきほど繰り返し使って不潔なものはありません。台ふきほど干して見苦しいものはありません。

食卓や作業台を拭くという後始末のあと、布ふきんを洗って干す。もうひとつの後始末が生まれます。いわば、後始末の後始末。

汚れた台ふきは、洋服と一緒に洗濯機に投げ込むのもためらわれるし、漂白剤につけるのもなかなかの手間。家事を億劫おっくうにさせるやっかいな存在といえます。ならば、断捨離。

拭くと洗浄
写真=iStock.com/Joyce Grace
※写真はイメージです

そこで、私は拭き掃除の一切をペーパータオルに頼っています。

最近はオンラインショップで見つけた優秀なペーパータオルを愛用。通常のペーパーよりも厚みがあって丈夫、繰り返し洗って使えるタイプです。

食器を拭いたあと、調理台、シンク、ガス台を拭いて、めいっぱい働いたら、ゴミ箱へ。

拭きたいときすぐに手にとれるように、キッチンの棚や引き出しの数か所にぽんぽんとセット。ストックは廊下の収納で「一元管理」しています。

いかがですか?

今までのわずらわしい習慣を断捨離することも「1日5分から」できますよ。

不用品6「粗品プラスチック製品」

食器棚には「いつ買ったっけ?」「なんで持っているんだっけ?」というモノが眠っています。商品のおまけでついてきた粗品、間に合わせで買ったプラスチックのお皿……心当たりがあるかもしれませんね。

ある若い男性の受講生さんも、ちょうどドーナツを買うとたまるポイントで粗品をもらう段取りの最中でした。

「断捨離とは自分をもてなすこと」「断捨離とはなりたい自分に近づいていくこと」と学ぶや、速攻で「断します!」とおっしゃいました。

そうですよね。その粗品で自分の「男前度」が上がるのか、否、下がるのか、ご自身で判断なさったようです。あぶなくオマケの品に自分のセルフイメージを合わせるところだった……。

ポイントをためて商品をゲットするのは、たしかにお得感があり愉しいものです。だけど、その行為と商品とは別物、別次元です。

本当にその商品が今の自分にとって「要・適・快」なのか吟味する必要があります。

「男前な自分」に与える品々は、選んで選んで選び抜いたモノでなくてはなりません。迂闊に粗品とおぼしきモノたちで自分をもてなしてはなりませんね。