不用品1「ビニール傘」
傘は「用心」の象徴です。
誰でも雨に濡れたくはないですよね。でも、雨は毎日降るわけではない。たいていの人はそのとき、その場の雨が防げたらいいと思っています。
「用心」のために折り畳み傘を常に持ち歩いている人もいますが、ふだんは傘を家に置いている人も少なくないでしょう。
そんなとき、ざあっと雨が降り出したら、飛び込んだコンビニでビニール傘を買うかもしれません。ビニール傘はあくまでそのとき、その場だけのモノ。帰り道に雨をしのいでくれたあとは「お役御免」となってしまいます。
買って使って捨てる。そんな使い捨ての意識はあっても、傘という物体があるかぎり、捨てることなく傘立てに突っ込んでおきます。こうしてビニール傘がどんどんたまっていくのです。
雨に遭遇するかもしれない頻度に対しての「用心」が基準になっているため、無限に持っておきたい、置いておきたい。必要以上にあることに対して無自覚になりやすいのです。
傘は本来、一人1本あれば十分です。
少々高価でも大事に使いたい傘、お気に入りの傘が1本あれば、雨の日が待ち遠しくなります。今、傘立てにはビニール傘が入っていますか? もし、家族の人数分以上のビール傘が突っ込まれていたら、それを間引いていきましょう。
不用品2「スリッパ」
「お客さまにスリッパを出さないと失礼なのでは」という思い込みはありませんか。
ひとまず玄関にスリッパを常備しているものの、使う機会のないまま放置しているお宅もあるでしょう。
つまり、玄関スリッパは「いるものだという思い込み」の象徴といえます。
もしかしたら、スリッパを履くような大きな邸宅、上質社会への憧れが残っているのかもしれません。
玄関スリッパはあってもよし、なくてもよし。家の中で素足かスリッパを履くかは、それぞれの生活スタイルです。
わが家は、玄関スリッパを置いていません。素足で歩きまわるのが気持ちいいからです。コロナ禍に始めた「断捨離ヨガ」のオンラインレッスンでも、もちろん素足。いつも素足で冷え知らずです。
床をピカピカに磨き、きゅきゅっとした感覚を足の裏で味わう。お客さまにも「素足でおあがりください」とお伝えしています。