コロナ禍だから誕生した海外の新ビジネス

続いて、4位以下から、注目の書籍をご紹介します。第4位は『アフターコロナのニュービジネス大全』でした。

原田曜平/小祝誉士夫著『アフターコロナのニュービジネス大全』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

コロナ禍において、私たちの生活は大きく変わりました。もちろん、ネガティブな変化も多かったでしょう。一方、世界に目を向けると、こんな状況だからこそ生まれた、クリエイティブなビジネスがあることに気づきます。

本書で紹介されているのは、コロナ禍に誕生した海外の新ビジネスとサービス全69事例。リアル感倍増のVRオンライン会議、都心のベランダでのガーデニングと養蜂、ボランティアと身近な弱者をつなぐマッチングサービス……どれも目からウロコの、ワクワクさせられるものばかりです。

オランダで生まれた食材キットのデリバリーサービス「Cook Like a Chef」は、ミシュラン星付きレストランのコース料理が自宅で簡単に再現できるというもの。家族でワイワイ調理をして食べることで、贅沢な気分を味わえます。

著者らは、アフターコロナ時代において、「贅沢」の概念が変わりつつあるといいます。コロナ前なら、自宅で食事をつくることよりも、星付きレストランに出掛けていくことのほうが「贅沢」だったでしょう。

ビジネスを展開するうえで、こうしたトレンドのキャッチアップは欠かせません。本書を読み、最先端のビジネストレンドをチェックしましょう。

自己肯定感を高めるには「コツ」がある

第5位の『自己肯定感のコツ』にもご注目ください。

植西聰著『自己肯定感のコツ』(自由国民社)

近年よく耳にするようになった、「自己肯定感」という言葉。著者によると自己肯定感とは、自分という存在をさまざまな意味で肯定的に受け入れられる感覚のこと。さてあなたは、自己肯定感が高いほうでしょうか。

「自己肯定感があまり高いほうではない」という方には、本書をおすすめしましょう。著者は著書累計500万部突破の植西聰氏。人生論の研究に従事し、『平常心のコツ』や『怒らないコツ』など、読者を勇気づける著作で広く知られています。

著者は本書で、自己肯定感を高めるコツをいくつも紹介してくれます。自分にポジティブな言葉をかける、元気よく歩く、自分の希望や夢を口に出して言う……どれも今この瞬間から試せるものばかり。

注目すべきは、「自分の成長を記録する」。成長といっても大げさに考える必要はなく、読書ノートなどを通して、自分の足跡を記録するだけでかまいません。読み返したときに、「私はこんなにたくさんの本を読んできたのか」と、自分を肯定してあげられるはずです。

前向きな書きぶりで、読んでいるだけでホッとするような本書。自信を失ってしまったときに備えて、手元に置いておきたい一冊となっています。