見過ごしてならないのは休日の時間の使い方だ。会社に行かなくてもいいからと昼まで寝ていたら、生活のリズムが壊れて、週の初めはなかなか調子が出ないということになりかねない。それに、せっかく自由に使える貴重な時間を、3時間も4時間もベッドのなかで費やしてしまうのは大きな損失だ。「休日も平日同様の早起きをしている」人の割合が、年収1500万円以上は500万円台の約2倍というのも当然である。
午後は朝や午前中に比べると頭が疲れているし、昼食後には眠気も襲ってくる。思考やクリエーティブな作業にはあまり向いていない時間帯といっていいだろう。だからこそ、午後は電話でのアポ取りや、資料を読むなどのインプット、あるいは事務処理などの単純作業などが適しているといえる。
「午後の使い方を決めている」人の割合が年収500万円台で27.6%、1500万円以上が39.5%と差がついた。さらに注目したいのは、「同じ午後でも、時間帯で使い方を変えている」人が年収1500万円以上で34.9%と、500万円台より14.6ポイントも多い点だ。ひと口に午後といっても「昼食後すぐ」と「午後遅めの時間から夕方にかけて」と「退社前」ではコンディションが微妙に変わってくる。
「退社後の時間の使い方を決めている」という質問に対し、年収1500万円以上では17.6%の人が「あてはまる」と回答している。これは500万円台の7.1%の約2.5倍。ここからは年収の低い人のほうが、アフターファイブをなんとなく過ごしてしまっているという現実が読みとれる。「退社後は、今現在の仕事以外で重要なことに使う」という人が、年収1500万円以上は37.9%と、500万円台の28.3%を上回っているのも、仕事で結果を出し高年収を得ている人ほど現状に満足することなく、次のステージの準備を怠っていないということを意味する。