「欲しい」の本質を考えてみる

お金と幸せを切り離して考えるっていうのは、こういうちょっとした見方とか暮らし方の違いなんじゃないかなと思います。

撮影=干川 修

たとえば、すごく欲しい高級ブランドの洋服があるけれど、自分の給料では買えないとします。

「その洋服を自分のものにしたい」と思っている限り、「買えない」という事実を不幸せに感じてしまいますが、「自分は、その洋服を着て外出したい」「だったらレンタルでもよくない?」という見方ができれば、不幸は感じないでしょう。

そもそもの欲求は、「その洋服を着て外出すること」です。だったら、同じものを持っている友だちを探してもいいし、もっと極端なことを言えば、友だちや兄弟姉妹にうまくすすめて買わせたうえで、自分が着たいときだけ、ちゃっかりと借りたっていいわけです。

僕も、読みたい本は友だちに借りる、というのが割と普通です。

別に狙ってやっているわけではないのですが、「こういう本があって、すげえ面白そうなんだよ」とか話すと、みんな、「へえ、じゃあ読んでみようかな」なんて言って、けっこうすぐに買ってくれます。

ひろゆき『なまけもの時間術 管理社会を生き抜く無敵のセオリー23』(学研プラス)

でも、そういう人って「積ん読」が多いんですよね。だから「すぐに読まないんだったら、貸してよ」っていう感じで、よく借りています。

自分が読んで面白かったら、本来の持ち主である友だちにもすすめるし、イマイチだったら率直にそう伝えます。

そうすれば、その友だちはイマイチな本を読まずにすむ。ある意味、「ウィン・ウィン」なのです。

まあ、面白いかどうかは、あくまでも僕フィルターだし、イマイチだった場合、その友だちは本を買った金額ぶん、損するわけですが。

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