「まあそういう声もいろいろありつつ……」の絶妙さ

他にも、陰謀論の話題で男性の下心は萎える、とかいろいろ方法はありますが、先日カフェで隣の会話を聞いていたら、うまいかわし方のお姉さんがいました。

その女性は昔クラブのママで、かつてお客さんだった大企業の60代男性と久しぶりに会ってお茶を飲んでいるというシチュエーションだと推察。

今は起業して経済力がありそうな彼女は、40歳になり、子どもが欲しくて婚活に励んでいるそうです。

「もう結婚しなくていいから、子ども欲しいんです」

という女性に対しおじさんは、

「結婚しなくても良いんなら私も協力できますよ」

とねっとりした口調で提案。冗談を装いつつも、表情とトーンはガチでした。するとその女性は、

「まあそういう声もいろいろありつつ……」

とまとめて流していて、さすがと感じ入りました。

辛酸なめ子『新・人間関係のルール』(光文社新書)

完全無視すると気まずくなってしまう。相手の発言を受け止めながら、多数の意見の一つとして、罪悪感を薄めつつ、さりげなくなかったことにするという……。

今後下ネタや変な下心を見せられた時、ぜひ使いたいと思いました。

そのあと話題は変わって、昔お店にいた女性が8つ下のバーテンと結婚したけど離婚した、という噂話に流れていき、おじさんの下心はうまい具合になかったことになりました。

こんなふうに学びつつ、下エネルギーへの対処ばかりうまくなっていき、ゲーム感覚でかわしているうちに結構な年齢になってしまいました。

かわしすぎるのも問題で、かわさなくても良い相手を見極めるのが大事です……。

このたびの教訓
男性の下エネルギーはじかに受け止めず、臨機応変にかわす。
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