それぞれが目的を理解してルールに従う「協調」

こういう話を聞くと、ドイツで暮らすのは窮屈なように感じるかもしれません。

ただ、ドイツ人は同調圧力があるからルールに従っているのではなく、環境保護や街の景観を保つという目的があるから従っているのです。どちらかというと、常識に近い協調だと感じています。

同調圧力から抜け出すには、暗黙のルールに対して、「なぜ、それをするのか」とまわりに聞いてみるしかありません。たとえば、始業1時間前に全員そろって掃除をしなければならないというルールがあるなら、それが本当に必要なのかどうかを問うてみればいいのです。

「仕事だから当たり前」という理不尽な答えが返ってくるかもしれませんし、何も改善されないかもしれません。

それでも、何も疑問を持たずに闇雲に従うのは危険なことです。

「本当に必要か」「他に方法はないか」と常に疑問を持つことで、同調圧力に心まで飲みこまれずに済みます。

関連記事
「どうしても合わない人」と仕事するときに"絶対やってはいけないこと"
松山英樹選手が教えてくれた「今のメイドインジャパン」に足りないもの
「日本はスマホに支配された異常な国だ」天才哲学者がそう断言する理由
「業務中に水分補給をすることがあります」そんな告知が必要になる日本の息苦しさ
「日本で働くから英語は要らない…」これからノーチャンスになる人の根本的勘違い