貴重な上杉家文書が後世に残されたのは幸運
ただし上杉家が生き残ってくれたおかげで、上杉家文書が助かりました。上杉家文書は武家文書の中で国宝第一号となった貴重な史料であり、私たち研究者としてはこれが無事だったことは本当にありがたいことでもあります。
まとめれば、上杉景勝には大局を見極める力がまったくなかったため、「いったい何度、判断を間違えるのか」と感じてしまうような人生を歩みました。しかし結果として一応生き残ることはできたので、これはこれとして、波乱の時代の生き方として正解だったのかもしれませんが。