30を過ぎて、「お前は才能がないから出て行け」といわれたら、路頭に迷う人間は多いはずだ。22歳なら、大学へ入るなり技能を身に付けるなり、やり直しができる年齢である。
帝国もいよいよ落城が近い
嵐が稼いだ途方もないカネがあるのだから、定年になる人間にいくばくかの「退職金」を出すことを考えたらどうか。第二の人生を見つけるまでの「路銀」としてである。
現在、SixTONESやSnow Manといった人気グループは出てきているが、SMAPや嵐のような国民的アイドルグループを再び作り出すのは至難であろう。
歌手の世界では、山口百恵を最後に、国民的大スターは生れていないといわれる。
ジャニーズ帝国はジャニー喜多川が亡くなったことで、一つの時代を終えたのである。
あと10年も経ったら、ジャニーズ事務所主催で、「アイドル懐メロ大会」でもNHKでやったらどうだろう。
還暦近くのキムタクや50歳近い櫻井翔たちが歌って踊る生中継。視聴率を稼げること間違いない。
戯言はこれまでにして、栄華を誇ったジャニーズ帝国もいよいよ落城が近いと思うと、一抹の寂しさも感じている。(文中敬称略)