処理速度は遅くとも「待つのが嫌」解消してくれる

セルフレジを使ったことがある人はわかると思いますが、「スキャンしていない商品がかごにあるようです。取り除いて下さい」と怒られたりして、会計がなかなかスムーズにいかないものです。そういった理由から、私は基本的に有人レジを利用していました。

サトウマイ『はじめての統計学 レジの行列が早く進むのは、どっち!?』(総合法令出版)

ある日、母とスーパーマーケットに買い物に行ったときのことです。レジが少し混んでいたのですが(各レジ2人くらいの待ち行列)、それでも私は有人レジに並ぼうと思ったところ、母に「こっち!」と促され、セルフレジへ連れて行かれました。

「普通の(有人)レジのほうが早いと思うよ?」といったら、母に「私は、待つのが嫌なの!」といわれました。量も少なかったので、「まあ、いいか」とそのときは思いました。結果的に、有人レジに並んでいた人のほうが先にレジ通過してしまい「ほらね」と思いましたが、有人レジの場合は「なにもしないでただ待つ」時間は確かに長いのです。

セルフレジは「自分でスキャニングをする」という動作が発生するので、レジ通過時間が長かったとしても、「待つのが嫌」という心理的負担は軽減できているのかもしれません。

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