静岡県三島市を中心に20の飲食店を経営する西原グループ会長の西原宏夫さんは、SNSの達人です。西原さんは年間に400冊の書籍を読破する人で、2009年8月から毎日1冊の書籍を要約して紹介する「人の心に灯をともす」というブログを書き続け、さらに同年からFacebook、アメーバブログ(ameblo)を毎日アップし、昨年からはYouTubeも始め、SNSの合計フォロワー数は約6万人に及びます。
西原さんのFacebookのプロフィールには、「83軒の飲食店舗を開店するも64軒撤退し、現在は会長。デザイン会社の社長も兼務。◆「西原ゼミ」も開講中◆2009年から、Facebook、ameblo、メルマガ等を毎日アップし続け、合計フォロワー約6万人」と紹介されています。実に見事なショートプロフィールです。こんなプロフィールの持ち主なら、誰でも繋がりたくなります。
「○○大学を卒業し、××企業に10年在籍しています」といった職務経歴書のような文言では相手の心に響きません。読み手は人事部の担当者ではないからです。SNSで相手に興味をもってもらうには、冒頭のプロフィールの書き方が決め手になるという好例です。
3.「いいね」をするだけで終わらせない
前述した戸出さんが指摘するように、いくらSNSで「いいね」が増えても、ビジネスに貢献しなくては意味がありません。そのためには読む価値のあるコンテンツをSNSに掲載していく必要があります。
とはいえSNSで最初からオリジナルのコンテンツを書き下ろして発信することは容易ではありませんから、まずはどこかで見つけた情報をシェアすることから始めます。この時、Yahoo!ニュースのように誰でも接触できるキュレーションサイトからシェアするよりも、
・ビジネス系のオンラインサイトから見つけた有益な情報
・専門誌や専門サイトに掲載された希少性のあるニュース
・自身が読んだ書籍から、著者が記述したキーワードや要約
・セミナーやウェビナーに登壇した講演者の内容や指摘
・海外のニュースサイトからの情報(翻訳する場合には、DeepLの翻訳ソフトをお薦めします)
といったことから始めます。
4.情報感度が高くフォロワーが多い人から学び、繋がる
SNSで単に情報発信しているだけでは、人との出会いは増えてはいきません。そこで必要になるのは、気になる人の投稿や共感できる投稿に触れたら、「いいね」をクリックし、自分の声を肯定的なコメントとして残すようにします。相手の「自己承認欲求」を満たしながら、好ましいビジネスパーソンとの繋がりをつくっていくわけです。自分の投稿に共感してくれた人とも、繋がるようにします。