SNSで自身の可能性を広げている人の「7つの視点」

1.目的を決め、適切なSNSを選択する

SNSを活用している人たちに共通するのは、SNSを使う目的を明確にしていることです。仕事のためなのか。個人の趣味や嗜好のためなのか。あるいは友人知人という限られた人たちとの交流の場なのかを事前に決めています。

SNSを活用する目的によって、利用するSNSの種類は変わってきます。ビジネスを目的にするならLinkedIn、個人の趣味や嗜好をアピールしたいならFacebook、海外の最新ニュースや個人のつぶやきならTwitter、動画をつかったアピールや交流ならYouTube、ブログを使う人もいます。

iPhone画面上のソーシャルメディアアプリのアイコン
写真=iStock.com/bigtunaonline
※写真はイメージです

仕事の可能性を広げるのが目的なら、対象になるのはビジネスパーソンです。Facebookはその生い立ちからわかるように、個人的な人との出会いや交流のために生まれたSNSです。

ドローンビジネスを展開するダイヤサービスの戸出智祐さんは、長年Facebookに取り組み多くの「いいね」を数多く獲得したのですが、仕事に結びつくことは1件もありませんでした。「いいね」の数が増えても、仕事には繋がらなかったのです(※筆者注1)

※筆者注1:PRESIDENT経営者カレッジ『商談が国内外から驚くほど舞い込むSNS術

そこでFacebookは個人的な利用に限定し、ビジネスにはLinkedInを利用することにしました。すると海外から仕事が舞い込むようになり、コロナ禍にあっても受注が途切れずに今に至っています。現在はドローンビジネスの受注だけでなく、リストラされた航空業界の人材を募集する取り組みまで始めています。

2.読み手の心をつかむ魅力的なプロフィール

人の名前をネット検索すれば、その人の情報を把握できるようになりました。検索して何も情報が入手できないと、興味を持ってもらうおうとしてもそれはかないませんし、仕事に繋がる出会いも望めません。

スペインに暮らしMBAで教べんをとる鎌田保さんは、LinkedInの活用にも明るい人です。鎌田さんはLinkedInを活用したビジネスコーチングを行い、折に触れてSNSに記載するプロフィールの重要性を指摘しています。自分に興味を持ってもらう最良の方法は、まずプロフィールを見てもらうことだからです。特にプロフィールの冒頭の書き方が重要です。

プロフィールの最初を見ただけで終わる人と、掲載されている情報をすべて読んでもらえる人との違いは、冒頭部分のつかみにあると鎌田さんは指摘します。

Facebookのプロフィールの文字数は100字前後ですし、LinkedInで顔写真と共に表示される投稿者プロフィールの抜粋は33文字に過ぎません。この限られた文字数の中で、興味をもってもらえるように自己紹介文をつくる必要があります。