うまくいかないときは、自分ではなく“ツキ”のせいにする
四柱推命は占いではなく、中国五〇〇〇年の経験則を統計的にまとめた結果から、一人一人の運気のサイクルを見るものだという。それを信じなさい、というわけではないから誤解のないように。
ただ、人には力を発揮しやすい時期と、何事もうまくいかない時期がある。それはある一定のサイクルで順ぐりにめぐっている、という考え方だけを“いただいてしまおう”というわけだ。
何をやってもうまくいく。こういうときは、「いまはツキまくりのサイクルなのだ」と勝手に思いこみ、思う存分、がんばるのだ。
ツイているサイクルなのだから、かならず、結果はついてくる。自分を、というより、絶好調のサイクルを信じてしまうのである。反対に、モチベーションが下がったときは、力を発揮しにくいサイクルに入ったのだと考えればよい。
ものごとがうまくいかないのは、ツキのないサイクルのせいで、自分のせいではないと考えるのだ。それなら、気持ちはずっと楽になる。
この“思いこみ”のよいところは、人生のツキにはサイクルがあると信じるところにある。サイクルがあるのだから、悪いときは、そのうち、いいサイクルに変わるはずだとひたすら“待ち”に徹していればよいということになるわけだ。
ビジネスで大きな成功をおさめている人がやっていること
モチベーションが下がったときには、ジタバタせず、運気のサイクルがよいほうに変わるのを待っていればいい。ジタバタすればするほど、穴は大きく、深く広がっていくだけなのだ。
自分はいま、不調のサイクルなのだからと思うことにし、積極的な行動には出ないようにし、必要なことだけをたんたんとこなしていれば、それで十分だ。
もちろん、会社を休むわけにはいかないだろう。不調のサイクルのときは、与えられた仕事をいっそうていねいに、地道にやることに専念する。うっかりミスをすれば、さらに不調感が増幅してしまうからだ。
そうしているうちに、やがてサイクルは変わる。そうすれば、自然にパワーが満ちはじめ、好調から絶好調へとサイクルが変わっていく。
まわりを見まわしても、つねに勝ちっぱなし、常勝将軍だという人はまずいないはずだ。じっさい、実業の世界で大きな成功をおさめている人でも、話を聞くと、たいてい、信じられないような絶不調期を経験しているものだ。
いっけん常勝に見える人は、不調のサイクルには待ちに徹して、コツコツ地道に仕事をしながら、じっと力を蓄えている。そして、潮目が変わったとき、それまでの蓄えを一気に吐き出し、力を炸裂させる。そんな術に長けているのである。
もし、いまが、あなたの不調時だと思うなら、そのうちに、絶好調のサイクルが回ってくることをまず信じよう。そして、コツコツと目の前のやるべきことをこなしながら、潮目の変わり目を待つのである。
絶不調時に、なんとかしなければ、とジタバタすると、潮目の変わり目が訪れたとき、それを感知できなくなってしまうというマイナスもある。潮目が変わるまで、ジタバタせずに待てるか、待てないか。それしだいで、結果は大きく分かれてしまうのだ。