「核への固執が経済にしわ寄せを招いている」
さらに読売社説は書く。
「金委員長は、防疫や災害復旧への国民の協力に感謝を示し、生活難が続いているとして陳謝した。核への固執が経済にしわ寄せを招いているという肝心な点を語っていないのではないか」
「北朝鮮は、16年の党大会で打ち出した経済成長の目標を達成できず、来年1月の党大会で新たに5カ年計画を策定するという。経済再建を目指すのなら、軍事に偏った路線を見直さねばなるまい」
軍事偏重の国家運営が国民を苦しめている。なぜ、その事実を金正恩氏は国民の前で語ろうとはしないのだろうか。最後に読売社説はこう訴えている。
「米政府高官は、軍事パレードに『失望』を表明し、北朝鮮に非核化交渉に応じるよう促した。中国をはじめ関係国は、制裁を厳格に履行し、北朝鮮に核放棄を粘り強く働きかけねばならない」
制裁はかなり効いている。それは軍事パレードでの金正恩氏の言動からも分かる。ただ北朝鮮が頼る中国は制裁強化に甘く、裏で北朝鮮を援助しているとみられている。中国は隣国北朝鮮の核兵器の開発についてどう考えているのだろうか。