【食品】それから成果が出せない社員の口癖は何かにつけて責任転嫁の言い逃れが多い。たとえば、「受注が取れないのは製品コストのせいだ」と生産部門を非難したり、「製品コストが高いのは調達コストが高いからだ」と資材部門に矛先を向けてくる。

【電機】会議などで議論している最中に一生懸命にメモを取っているヤツいるよね。メモというのは他人の話を聞いて、これは自分に生かせると思ったら取ればいい。一字一句きれいに書いて机の中にしまっていても、あとでそのメモを見ても自分の思いがこもっていないから意味がない。そういう人は議論や話をしていても、何かに関連づけて考えることが下手なんだ。

【食品】実力を発揮する社員を性格面から捉えると、「自分を客観視できる人物」が一番だと思う。事象を素直に受け止めることができるから原因分析に誤りがなく、先達の知恵やライバルの動きに学んで積極的に難局を乗り越えようとする態度がある。そうした経験の蓄積から実戦的なアイデアもたくさん出る。逆に実力が出せない社員は、独善的なタイプが多い。人のアドバイスもあまり聞き入れようとしないし、周りの協力も得られない。

【流通】いるな、そういうタイプ。上司としても、また勝手なことをしやがってと思うし、職場でも孤立してしまう。

【食品】知識・スキル面から捉えると、専門分野を持つスペシャリストがいると上司としてもありがたいね。バランスよくいろんな分野に通じている部下も存在価値は高いが、難局にこそ、専門的な知識と知恵が頼りになる。即断が求められるときに「今から調べます、試してみます」というのではチャンスを逃す。どんな分野でもいいから、1つの分野に強い人間は上司の目を引きつけやすい。

【機械】やはり成果を発揮するタイプかどうかは、危機的状況のときこそ見極めることができる。職位が高くなるにつれてそれは顕著に表れる。係長より課長、課長より部長のほうが危機に直面したとき対応で使える、使えないがはっきり出てくる。学歴や人脈にあぐらをかいている者や単なる好々爺では務まらないのが今のビジネス環境だと思う。