デジタル時代にふさわしい文化の醸成を目指せ

これまで、わが国の政府は“規制改革”が重要だと主張してきた。しかし、実のある改革を実現することは難しかった。

アベノミクスの継承を掲げる菅内閣は、前政権が踏み込めなかった改革を徹底して進めてもらいたい。それは、押印廃止のように、世界の常識などに照らした場合におかしいと考えられることを一つひとつ洗い出し、変化に合った方策を実現することだ。

10月初旬時点での内閣支持率は7割に達した。押印廃止をはじめ行政改革に関する世論の期待は高い。住民の行政手続きに必要な押印の原則廃止を表明する自治体も増えている。

政府にはより多くの世論の賛同を取り付けて行政改革を進め、デジタル時代にふさわしい文化の醸成を目指してほしい。それが企業の経営改革をはじめ、わが国経済の活力向上に重要な役割を果たすだろう。

関連記事
バカほど「それ、意味ありますか」と問う
「そして誰も忖度しなくなった」政権崩壊がはじまった安倍首相の落日
「なんで皆いないんだ」ウェブ会議なのに出社した53歳主任の肩身の狭さ
橋下徹「僕が菅総理の『自助論』に賛同する理由」
夜の繁華街に行きたい従業員を、トヨタの「危機管理人」はどう説得したのか