国際社会が問題を共有すべき

今回のこうした状況について、北海道大学で歴史地域文化を学びながら、北方領土問題にも取り組んだアゼルバイジャン人のアリベイ・マムマドフさんは、「アゼルバイジャンはアルメニアという国の領土に何の興味もなく、アルメニア領内で戦闘が起きたこともない」「戦闘はすべて、国際法で認められたアゼルバイジャンの領土内で起きていること」と指摘。

「国際法を完全に無視しているアルメニア軍はアゼルバイジャンの領土内で何をしているのか、なぜそこにいるのか」という問いかけを国際社会がすべきではないか、と訴えている。

バクーで日本企業紹介イベントを主催、アゼルバイジャン関連の著書もあるYouTube「越境3.0チャンネル」運営者の石田和靖さんは「この地域で戦争が勃発していることを多くの人が知り、一刻も早く戦争を止めることを国際社会が呼びかけていかねばならない」と訴える。

ナゴルノ・カラバフと関係のない民間人が住む街にも戦闘の余波が広がっているが、果たして終結の見通しはつくのだろうか。コロナ禍で各国が右往左往する中、新たな国際問題を世界は抱え込んでしまった。

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