自分らしさを求める「令和の就活」が始まった

令和の就活は「自分らしさ」が求められている

オンライン就活時代を迎え、地方にいても海外にいてもどこからでも就活に参加できるようになりました。その半面、「画一的な体験ではなく、個人が得てきた体験がどのように企業の中に活かせるのか」といったことを最近の採用試験は求めるようになってきたと思います。

瀧本博史『オンライン就活は面接が9割』(青春出版社)

学生時代はただやみくもに何でも経験すればいいという「昭和の就活」が終わり、短期留学や自転車で日本一周などのちょっと変わった体験が重宝された「平成の就活」も終わり、その体験に自分らしさを問う「令和の就活」が始まっています。

自分らしさとは、「その体験が自分にとってどんな意味づけがされているのか」ということ。情報が溢れ、目標達成のために必要な手段が豊富ですぐに見つかる環境の整った令和時代に求められるのは、「何を目的としてその体験をしようと考えたのかという自分なりの意味づけ」です。

例えば、自分の好きなブランドの服を着たいと思ったら、それを着ることで自分はどうなりたいのかという「意味づけ」が生まれます。自分の行動に自分なりの意味づけがされるとそれはその人を象徴する個性となり、やがてはその人の「自分らしさ」へとつながっていきます。

政府が目指す「人生100年時代構想」には1億総活躍社会の実現やいくつになっても学び直しができ、新しいことにチャレンジできる社会をつくるという項目があります。従来のように何ができるのかだけでは収まらず、自分はこれからどう生きたいのかを求める就活がもう始まっています。

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