採用試験での面接をオンラインに切り替える企業が目立つ。キャリアカウンセラーの瀧本博史氏は、「オンライン面接では、対面の面接とは違うスキルが必要だ。大きく分けて6つのポイントがある」という――。

※本稿は、瀧本博史『オンライン就活は面接が9割』(青春出版社)の一部を再編集したものです。

女性ジャーナリスト
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オンライン就活で就活生が感じている不安

オンライン就活は、対面の就活と違い、画面に映らない部分の情報は受け取れません。

これは就活生にとって、映したくないものを映さないという都合のよさでもありますが、採用側にとっても同じで、「映したくないものは映さない」という選択肢につながっています。

結果、オンライン就活ならではの学生の不安も生まれているので、いくつかご紹介していきましょう。

・面接官の手元が画面に映らないので、何かメモをしている雰囲気は感じ取れるが、動いている時とそうでない時の境目がわからないので、とにかく不安

・集団面接やグループディスカッション、グループワークなどの複数人で同時に何かをする選考では、全員の顔が見えている安心感はあるが、ネットの環境が悪い人がいると音声や映像がズレてしまってタイミングが取りづらい

・最終面接に複数の面接官がいても、質問する人しか画面に映らないので、他の面接官の反応が伝わってこず、不安になる

・応募先企業への訪問の機会が減るので、それだけ実際に働いている方との接触機会も少なくなり、職場の雰囲気がつかみにくい

・リアル会場での合同企業説明会では希望業界が決まっていなくてもブースに集まっている就活生の人数で、人気のあるなしがある程度わかるが、オンラインではどの企業にどれぐらいの人気が集まっているのかわかりにくいので、微妙な人気やトレンドも含めて判断がつきにくい

・自分から「この企業!」と決めて探しに行かないと出会いがない

・就活中に知り合う他校の学生との情報交換ができない

確かに、オンライン就活には特有の落とし穴が存在します。ただ、これらの「落とし穴」についても対処法が存在しますので、ライバルに差をつけるためにも就活生はしっかり対策をしましょうね。