必要なものは感情的な救済か、それとも……

カリスマ的リーダーは、不透明な時代に部下に感情的な救済を与えてくれる、とマイケル・マムフォードとジュディ・ヴァン・ドーンは昨年のリーダーシップ・クォータリー誌の記事で説明している。リーダーへの個人的信頼は追従者に一体感と目的感を与えるのだ。だが、プラグマティック・リーダーシップは不確定要因にもっと実践的に対応する。問題に的を絞り、問題解決に役立つ斬新なアイデアと組織の新しい形態を急速に浸透させる。

我々は今、どちらをより必要としているのだろうか。信念なのか、現実的思考なのか。ベンジャミン・フランクリンは『貧しきリチャードの暦』にこう書いている。「現世の物事において人が救われるのは信仰によってではなく、信仰の不足によってである」。

※参考文献
「The Curse of the Superstar CEO」『Harvard Business Review』(September 2002) by Rakesh Khurana
『Good to Great: Why Some Companies Make the Leap……and Others Don't』(Harper Business, 2001) by Jim Collins
『Execution: The Discipline of Getting Things Done』(Crown Business, 2002) by Larry Bossidy & Ram Charan
「The Leadership of Pragmatism: Re-considering Franklin in the Age of Cha-risma」『The Leadership Quarterly』(Vol. 12, No. 3, Autumn 2001) by Mi-chael D. Mumford & Judy R. Van Doorn

(翻訳=ディプロマット)