たしかに6月に6日間開催された「Johnny’s World Happy LIVE with YOU」は有料オンラインコンサートとして行われ、成功を収めたそうだ。各日のコンサート視聴権は、ジャニーズファミリークラブの会員が2500円、一般が3000円だったという。16日に嵐とKing&Princeが出演した時は100万人以上のファンが視聴したといわれる。6日間で100億円以上を稼いだともいわれているようだ。

会場費も設営費も警備員代もいらないから丸儲けではある。グッズも通販で相当売れたという。

コロナ感染拡大ということもあり、苦肉の策ではあったのだろうが、結果オーライということだろう。

「嵐」もいなくなったジャニーズは生き残れるのか

年末にはさらなる大イベントが控えている。

「嵐」のさよならコンサートである。このままコロナ禍が去らなければ、今回同様、オンラインでやれば、500万人が視聴する世界最大のネットイベントになるかもしれない。

凋落という評価を覆すことができるかもしれないと考える向きもあるかもしれないが、それは違う。SMAPに続き「嵐」という超優良コンテンツが来年からはなくなるのである。屋台骨を支える売れ筋がなくなれば、東芝、シャープ、日産を見れば分かるように、その後は悲惨である。

ジャニーズ事務所の前途は暗澹たるものと考えざるを得ない。

元々、いくら若作りしても、四十代後半、三十代後半の中年男を“アイドル”と見せかける商法には限界があった。

SMAPの5人はあと数年で50代である。そろそろテレビの「懐メロ」特番に出てきてもおかしくない年齢になる。

今から私は楽しみにしている。NHKの懐メロ特番で「世界に一つだけの花」を、恩讐を超えて、SMAP全員で歌う姿が見られる日を。(文中敬称略)

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