人気はラグドール、ブリティッシュショートヘア、田園猫…

ここ数年、中国の若者の間では猫を飼うことが一大ブームになっている。「中国ペット業界白書」(2019年)によると、中国のペットの市場は約2000億元(約3兆円)で、年々増加の一途をたどっている。中国のサイトで人気がある品種ランキングを見ると、「ラグドール」「ブリティッシュショートヘア」「アメリカンショートヘア」「中華田園猫」などの名前が挙がる(日本では、ランキングによって多少入れ替わるが、スコティッシュフォールド、マンチカン、アメリカンショートヘアなどが人気)。

私も中国で取材をしていて、数年前から、雑談の中で「家で猫を飼っている」と話す機会が増え、そのことを実感していたのだが、同調査の結果を見て納得した。そして、目を引いたのは、飼育者の内訳だった。

飼い主の中心は20代前半、女性が8割

深圳市の女性が飼っている中華田園猫(写真=筆者提供)

飼育者の年代を見ると、20代と30代が圧倒的に多く、特に中国で95后(1995~1999年の間に生まれた若者)といわれる人々が飼育者全体の35%にも上っている。また、飼育者の80%以上が女性で、しかも単身者(独身)が約半数を占めているという特徴があった。

さらに、大学や高等専門学校を卒業しているなど高学歴で、所得も比較的高いホワイトカラー、北京や上海、広州などの大都市に住んでいる女性が多いということまでわかったのだ。ちなみに、日本ペットフード協会が行っている「全国犬猫飼育実態調査」(2019年)を見たところ、日本では中国と異なり、飼育者の年代に大きな偏りはないが、全体的に年齢は高めで、20代は比較的少ない。単身者ではなく2人以上の世帯、つまり中高年のファミリーが猫を飼っているケースが多かった。

日本も中国も同じように猫ブームが到来しているとはいえ、飼育者の実態にはかなりの違いがあるという興味深い結果だった。